ELS-02がこの世に出て8年
最近は10年サイクルになっているエレクトーンの新機種の話題も、ELS-02シリーズが発売されてから8年、何の音沙汰もありません。とは言え、ヤマハの中では何かが動いているのでしょうし、それが外に漏れるようではよろしくはないでしょう。吉報を期待したいものです。
今年2022年も楽器フェアは中止とのことで、新しいエレクトーンのお披露目の場としては格好の場がありません。これは残念なことです。パフォーマンスを含め、実際の演奏で魅了することは多いですが、楽器としてのエレクトーンが注目される場でもあったはです。
エレクトーンはもっと進化するのか?
ただ、エレクトーン奏者としては、これ以上のエレクトーンが必要なのか?と問われると悩んでしまいます。ELSシリーズは楽器としてはほぼ完成形に近いかたちであるはずです。ひと昔前のエレクトーンから比べれば、音色やリズムが格段に向上したのはもちろんのこと、機能的な面から言えば申し分ないでしょう。レジストなどはほぼ無限に使えて、ぎりぎりやりくりしていた頃からすれば夢のような話です。一方で、スーパーアーティキレーションボイスも魅力的ではあるのですが、正直そこまでいらないかなと。実音に近い感じを出せてすごい…という方向にエレクトーンが進化してしまうと、ちょっと違和感を感じざるを得ませんが、付加機能として他のものがなければ、ここに注力されてしまう可能性もあるんだろうと…。
ELS-03シリーズは?
今までの流れから言えば、2024年になるはずです。
2004年 ELS-01シリーズ
2006年 ELB-01、D-Deck(現ELC-02の前モデル)
2009年 ELS-01U(USBメモリ対応型)
2012年 ELS-01CH(マイナーチェンジ)
2014年 ELS-02シリーズ
2016年 ELB-02、ELC-02
2022年 マイナーチェンジ?
2024年 ELS-03シリーズ?
シリーズの間隔が10年、メインシリーズの2年後に派生シリーズが出る流れがあります。また、メインシリーズの2年前にマイナーチェンジモデルが出る流れは、長くエレクトーンをやってきた方であればお決まりのこと。今までにもFS時代、HS時代にもヤマハさんに翻弄されていました。古いシリーズを売り切りたいということなのですが、逆を返せば、新機種の発売が控えていると見ることができるわけです。
ということで、今年の注目は当然ながら、ELS-02シリーズのマイナーチェンジがあるかどうか。2022年も既に半年が過ぎました。今後動きがあるかどうか分かりませんが、それ次第ではELS-03シリーズへの動きも見え隠れしてくるのかもしれません。エレクトーン人口が減っていること、引き続きコロナ禍の予断を許さない状況を考えると何とも言えないものの、何かいい動きがあればと思います。