派生モデルとは?
ヤマハの入って最初に悩むのは楽器をどうするかという点。
多くは、
ピアノにするか、エレクトーンにするかという二者択一
なのだが、機種を選ぶのはもっと難しいと言える。幼児科などのクラスであれば、手軽にキーボードで練習させる家庭も多いようで、やはり、いつまで続くか分からない子供に最初から大きな投資は勇気のいることだ。
ピアノであれば、デジタルピアノ
であろうか。最近発売のものは、性能もよく、また、騒音問題を懸念してヘッドフォンで練習できるなどの利点もある。いきなり大きなアコースティックピアノを購入する前の段階としてはよいのかもしれない。
エレクトーンも同様で、アップグレードはできるものの、やはり金額の大きな買い物である。そこで、
ステージアシリーズでも
ベーシックモデルとしてELB-02が発売された。
by YAMAHA
これはデータの上位互換はあるものの、ELSシリーズとは鋼体も異なるため、アップグレードの対象ではない。中上級者でもっと機能がほしいという場合は、買い替えを迫られることにはなる。
ELB-02の前モデルである、ELB-01は、ステージアminiを名乗り、エントリーモデルとして発売されていた。これが、ELB-02では、アップグレードの流れではないにしても、ステージアシリーズに仲間入りすることになり、また、
ELB-01と比べて飛躍的によくなっている。
もう一つの派生モデル
ステージアは、01シリーズの際に、
「分解して持ち運びが可能」という売り出し文句があった。
事実、六角レンチで部位を分解することは可能であり、移動先で組み立てることは可能だ。ところが、分解しても大きく、また重いため、実質、据え置きタイプである。
そこで、
キーボードライクなエレクトーンの派生モデルが
「D-Deck」という名前で登場した。
by YAMAHA
これは、後継機種が発表さとれており、ELC-02という型番となる。ステージアの仲間入りである。分解されたエレクトーンをスタンドに乗せて演奏している雰囲気ではあるが、名実共に、持ち運びのできるエレクトーンと言える。当初、キーボーディスと向けに「D-Deck」というエレクトーンとは違う視点から放った製品だったのだが、受けが悪かったのか、今回からはエレクトーンの派生モデルとして発表されるに至った。ターゲットをエレクトーンユーザに絞ったとも言える。
ELC-02は、位置的には、スタンダードモデルの上位であり、カスタムモデルの下位に位置する。価格的にはスタンダードモデルよりも下回ることから、アップグレードを必要としないユーザにとっては、選択肢が一つ増えたとも言えるのではないだろうか。
2014年頃は、ステージアだけがモデルチェンジして、D-Deckは置いてきぼりを食うのではと言われていたころ。ところが、実際には今年に入って、ステージアMiniのニューモデルが出て次はD-Deck後継機種という期待感のあったところでの発表だった。
まとめ
ELB-02にしても、ELC-02にしても、ステージアのスタンダード、カスタムを検討している人が、
思わず手を出してしまいそうな機種
です。ヤマハは、
くらいの戦略で行くのでしょうか。