エレクトーンの魅力とは?
エレクトーンは鍵盤楽器であって、キーボードやピアノのように、例え一本指であっても音が出ます。音を出すという点からすれば、赤ちゃんからご老人まで、
誰でも楽しめるという楽器
というわけです。
フルートやクラリネットを、何もやっていない経験ない人が吹いて音が出るでしょうか?
普通に音を出すだけでも難しい
のです。あれは、リードと呼ばれる部分を振動させないといけないのですが、これが一筋縄ではいかないのです。普通に音を出すためにはどのくらい練習しなければならないでしょうか。1ヶ月から半年とか言われるんですね。小学校とかでやる
リコーダーは、吹いたら音が出ますけどね
…あれとは次元が違います。
[mechamotesax] 花は咲く / クラリネット・ソロ
バイオリンなどの弦楽器はどうでしょう。
弦を弾けば音は出ますね。
バイオリンとしての音色を出すには修練が必要です。また、
鍵盤のように音程の絶対的な位置がありません。
このあたりも難しさを感じるところです。
ピアノを教えるにしても、指の力の弱い幼児には、ヤマハで教える際にはエレクトーンを使用します。ピアノを弾くのであればピアノから入ったほうがいいという賛否両論もあるところですが、音楽を学ぶ、鍵盤楽器を学ぶという段階では、エレクトーンは
一番敷居の低い楽器
という立ち位置なのかもしれません。
つまり、
誰でもすぐに使える、弾ける
というのは長所であると言えましょう。身近な楽器なのです。それだけに、
「結局、エレクトーンって音ゲー(音楽ゲーム)でしょ?」
と言われてしまうところもあるのです。楽譜の通りに指を動かすだけと捉えたら、ゲーセンにあるゲームと変わりないと見られてしまう面もあるのです。
エレクトーンの深み
そうなると、エレクトーンは音楽の入口の楽器として、ゲーム感覚のような楽器として下げられておしまい…なわけないです。
入口は広いのは確か
です。音は簡単に出ます。音を出す練習も特に必要ないでしょう。その浅いところだけを見て「弾く楽器」として捉えても、エレクトーンとしては深まらないでしょう。
キーボードやエレクトーンというのは、
独自の音色を持っていません。
エレクトーンという音色は聞いたこと、ないですよね?知ってたら教えて下さい!
他の楽器というのは独自の音色を持っています。というよりは、その
独自の音色ゆえに、楽器として成り立っています。
トランペットはどんなプロが演奏しても、トランペットの音色しか出ません。
エレクトーンは電子オルガンというふうに分類されるので、
あえて言えば「オルガン」が独自の音
かもしれません。そのオルガンの音色はどうでもいいのですが、実際に鍵盤を弾いて演奏するときに鳴らす音色は、弾く人が全て決定します。フルートにクラリネットを重ねる、トランペットとバイオリンを競演させる、全て思いのままです。つまり、
白いキャンパスに絵を描くときに絵の具であれば、
パレットに色を準備
し、その色で描くように、音色を選んだり、組み合わせたりします。つまり、オーケストラであれば、それぞれの楽器の担当の人を呼び集めて、一つの演奏を作り出すわけですが…エレクトーンに至っては、これが
指一本で瞬時に変えられる!
もちろん、演奏中にも変えられますし、演奏途中で音色の切替を設定しておくこともできます。
小オーケストラと思って聞いてみて下さい。弦楽重奏からハープの独奏、オーボエの独奏と主旋律の音色変わっていきます。
[BungaSnail] 魔女の宅急便「海の見える街」オーケストラをエレクトーンで弾いてみた
次回は、オーケストラの優雅な空気とは対極の激しいエレクトーンの一面をご覧にいれる予定です。
エレクトーンは音色に関しては自由なイメージなんでしょうかね。
確かに音ゲー的な感じなテイストもあるのかなと思いますが、
逆にそれがPOPで良い感じ。