エレクトーンが自宅に
とは言っても、新しく買ったのではありません。
実家に置きざりになっていたエレクトーンを、自宅に運んでもらった
のです。自分には妹がいて、中学までエレクトーンをやっていましたが、嫁いでいったのでエレクトーンを弾く人はもちろんいません。
ということだったのでしょう。
前々からおかしかった不具合
運送業者に運んでもらったのですが、不具合は悪化していた気がしました。何が不具合だったかというと…
音がきちんと出ないときがあった
のです。おそらくスピーカーか、スピーカーに音を伝える箇所での不具合だろうと思っていました。というのも、ヘッドフォンで演奏するときにはきちんと聞こえていたからです。
これが、だいぶ悪化していたような気がしました。なので、
誰かに聞かせようとして弾いても、
実際の音の迫力がなくなっていて、しっくり来ない、
という残念な事態。まあ、
弾ければいいや、
くらいに思っていました。
えっ、リコール?
せっかく自宅にエレクトーンがあるので、指の感覚を忘れない程度に弾いていたわけですが、あるとき、母親からまた電話が…。
最初は意味がよく分からなかったのですが、エレクトーンを購入したときの住所が実家だったので、そのリコールの通知も自宅に届いたとのこと。
コンデンサの液漏れから発煙する可能性がある
ということだったので、急いで連絡。エレクトーンにもシリアル番号のようなものがあるので、予約を入れましたよ。まあ、ただで直してくれるならありがたいですし、何より爆発でもしたら怖いですから。
エレクトーン内蔵部の秘密!
不具合っぽいこともあったので、自分が立会いました。とにかくコンデンサのある部分の基盤を全部取り替えるとのことで、内部の一式を持参してきました。ああ、こういうのが入ってるんだな、と思いつつ、作業員の方はネジを外して、
普段見ることのないエレクトーン内部をオープン!
…もの凄いものを見てしまいましたよ。
購入が1991年、この作業は2010年くらい、ゆうに20年になるわけですが…
エレクトーン内部の空間には…
綿ゴミがまるで雲のように
エレクトーン内部に空間があるのですが、そこには、隙間から入り込んだゴミが、綿ゴミとなっていて、もくもくとなっている…唖然。
作業員の方は何ともなくゴミも掃除して下さいました
が、聞いてみるとどこのうちもこんな感じのよう。
「さすがに20年ですからね。」
「誰も開けて掃除する人はいませんし、開けられないですから…」
確かにその通り!
不具合の件
一応、不具合の件、言ってみました。
「もしかしたら、基盤全部を新品に交換したのと同じなので、
直ってるかもしれませんね。」
これはラッキー!なんとついていることか!
あ、まだ直ったわけでもないのに、そう思っている自分がいました。よく考えてみると、本当にラッキーなんです。
鍵盤は20年使ったそのままですが、内部の基盤は新品同様で、20年使ったのにエレクトーンの脳は新品になったということ!その説明を聞いただけでも、
実家でゴミにならなくてよかった
と思いました。
復活のエレクトーン
作業員の方を見送りして、音出しをしてみました。作業員の方も音の点検はしていましたが、それだけでは分かりにくい不具合だったので、音を大きめにして、
残念な音になっていた曲を演奏
→ 復活!!!!!
ヘッドフォンで聞くのと同じ音、つまり、元の音に戻っていました。しかも、新品の状態!(電子音なので音の質は変わってないでしょうけど…)
やはり原因は基盤のどこかが古くなっていたためだったいうことでしょう。
修理してもらったら数万、
いや、
ところ、
「無料で修理!」
ありがとうございます、ヤマハさん!
リコールによって、よもやの蘇りのエレクトーン、ちょっとここで自分にスイッチINになりましたよ!
~頭の中が不満と期待で埋め尽くされた~ に続く