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スタイルファイルのパート仕様

スタイルファイルのフォーマット

スタイルは16のチャンネルからなっています。通常は、9chと10chは、ドラム(リズム)が充てがわれ、11chがベース、12〜16chがそれぞれ、コード1、2、パッド、フレーズ1、2になります。他のチャンネルは、それぞれのチャンネルに重ねたり、条件分岐で切り替えができます。実際に、エレクトーンで登録されているパターンが、メジャー/マイナーコードで明らかに違うパターンになっているのは、これです。ただ、自作するうえでは、そこまで突っ込む必要はないでしょう。汎用性のあるパターンを作るのであれば加味するのも意味がありますが…。

ということで、通常は9〜16chを扱えば、少なくともエレクトーンのスタイルとしては十分と思われます。ここまでのことは、フリーソフトのDominoで実現できます。管理人も長く使っていて、十分すぎる機能を備えています。

コードの判定基準

ベース以外の5パターンは、左手の和音にベースの音を加算してコード判定がされるのですが、これが、単純というわけではありません。同じCm7であっても、Cm7ではなくEb6と判定されることもあります。ベースが根音を支配するためで、ベースを根音と考えたときに別のコードが当てはまる場合にそうなります。Cm7/CやCm7/Gは問題ありませんが、Cm7/EbにしようとするとEb6と判定されてしまいます。ベースが根音以外の時に気を付ける必要があります。リズミックコードのように、コードを刻むだけであれば影響はないですが、動きのあるパートは不協音を奏でてしまう恐れもあります。

自動伴奏を使う場合は、ベースに根音を持ってくるのはそういう理由です。Bm7をDm/Bと弾くことも多いですね。

さらにオンコードは厄介

普通に読み込んだパターンの場合、ベースパターンはオンコード仕様になります。非オンコード仕様で作成することもできるそうですが、その記述は分かりません。面倒ですが、他の方法があるので良しとしています。

オンコード仕様というのは、ベースがコードの根音でない場合に、ベースに関しては該当のコードではなく、ベース音の1+8のパターンになります。これは、実際にやってみれば分かります。実際のベースパターンとしては、ベースを弾いている音階とその1オクターブ上の音階が使われます。根音以外が出てくるとベースパターンが変わってしまい、最初は不思議に思っていました。G/Aのようなコードは丸っきり動きが変わってしまいます。

オンコード仕様を回避する

ELSに読み込むときに、デフォルトだとベースパターンはオンコード仕様になります。オンコード仕様にしないと宣言すればいいようですが、それを避ければいいだけのことなので別の方法で代用します。つまり、フレーズ2でベースパターンを作成して読み込み、それをELSに読み込んだあとで、フレーズ2のパターンをベースパターンにアセンブリします。これだけでいいわけです。11chはオンコード仕様、16chで非オンコード仕様と割り切って作るのも一つのほうほうかもしれません。

多分、上記のやり方でできているので、理論的にも合っているとは思いますが…。