練習時間がない!という思い込み
学年が上がるにつれて、勉強などの時間が必然的に増え、習い事の練習時間は少なくなります。しかし、
時間がないというのは本当でしょうか?
確かに、試験勉強や受験勉強の時期に入ると、勉強していないというだけで不安になるもの。
競争相手は、この時間も自分より先に行こうと必死になっている姿
を思い浮かべれば、尻に火がつきます。ところが、机に向かっても全ての時間を勉強に費やしているわけでもなく、
思った以上に無駄な時間があるのです。
息抜きとしてのエレクトーン
必要なのは、
机に向かっているときは勉強に集中する、
できないときは気分転換をする、
ということです。この気分転換が、
自分の場合はエレクトーン
だったのであり、練習とは言ってもストレスを溜め込むようなものでは逆効果です。そして、眠くなったときにエレクトーンで指を動かすことで、頭がさえてくるという効果もあります。
なので、部活で忙しくも、高校・大学受験のときもエレクトーンをお休みしたことはありません。よく両立できるわね、とか言われることも多かったのですが、
別に無理して続けていたわけでもなくて、
細く長く、無理のないように続けてきた
から辞めなかったというだけです。
新しいエレクトーン
辞めなかったもう一つの理由は、
新機種のエレクトーンを買ってもらった
ことが大きいです。当時は2世代前のエレクトーンを使っていて、グレード受験のときも、発表会のときも、主力の機種での練習はレッスンだけで不便な思いをしていました。特に、モデルごとに互換性のない時代でしたから、レッスンで使っていたものを自宅で使おうとしても無理があるわけです。
機種はEL-90。その前世代のHS-8も羨ましかったですが、ELシリーズはレベルが違いました(当時)。現在のヤマハがフォローするレジストデータで最古の機種がEL-90のシリーズですが、
それなりに完成度が高かった
ということも言えるでしょう。
決して安い買い物ではないエレクトーン、
しかも買換えということは、3桁近い買い物を2度もしている…。この点では頭があがりません。もうちょっと頑張って、賞を取るなりして親を喜ばせる必要があったのかも、と思ったりします。
そして、エレクトーンとの別れ
大学は自宅から通うのは難しかったので、下宿でした。となると、当然エレクトーンは持ち込むのも難しく、
高校まででエレクトーンは辞めるというのは規定の路線
でした。大学によってはエレクトーンサークルなどもあって、学生になっても続けられるという選択肢もあったのかもしれません。
下宿生活ですから、長期休暇などのときには自宅に帰り、そのときには割とエレクトーンに没頭していたときもありました。しばらく弾かなければ忘れてしまうと思ったものの、
楽譜は体が覚えている
のです。せめてそれを忘れないように、という「現状維持」的なところもありました。半年~1年くらい弾く機会がない時期もありました。それでも、
実際にはかなりの曲を10年間以上維持していた
わけですから、改めて
幼い頃の記憶力はすごい
ものだと思います。
大人の歩み、そしてエレクトーン
高校を卒業してから10年以上がたって、母親から電話がありました。
「エレクトーン邪魔なんだけど、持っていかない?」
弾く人がいないのに置いてあるエレクトーンは、確かに
です。なので、処分するか、自分のところに送るか、という決断をしていたようでした。マンション住まいで場所を占領されるのは…とも思ったのですが、
いずれ子供をヤマハに行かせるであろう
ことを考えると、送ってもらったほうがいいかなと。結論はすぐに出ました。ただ、エレクトーン自体が20年近く経過していたため、一部、不具合のようなものが出ていたのです。
~自宅にエレクトーンがキター に続く~