エレクトーン楽譜の特徴
楽譜は基本的に世界共通の音楽を共有するツールであると言える。そして、
各楽器の音域に合わせた楽譜を用いる
のが普通である。
エレクトーンの楽譜は、一般的には3段楽譜である。右手左手のパート、足(ベース)のパートがあるので、単純に3段である。そして、
右手はト音記号、左手とベースのパートはヘ音記号が標準
である。ベースの音域はC2~G3なので、ヘ音記号で書くには(特にC2~E2が)若干書きにくいが、そこは慣れなんだろう。
楽曲の特徴
エレクトーンもコンクールがあり、全国、あるいは世界レベルの大会も行われている。コンクールの基準によっても異なるが、演奏時間が定められていることが多く、
4分、5分という制限が多い。
必然的に、エレクトーン楽譜として販売されているものの多くは、4分以内、5分以内という長さにまとめられている。
楽譜➕演奏データ
ここからはエレクトーン独自の世界である。
エレクトーンは様々な楽器の音を出せるのは先に言及したところであるが、楽曲に合わせた音色や効果、リズムなどを組み合わせることで、より、演奏が変わってくる。クラシックのような流れの穏やかな曲はそこまででもないが、ビートの効いた曲は雲泥の差である。
このため、ヤマハが販売している楽譜には、音色とリズムのデータ(レジストデータ)が作られていることが多く、別売りで購入できる。中には取って付けたようなレジストデータもあるのだが、
プロがしっかり作り込んだレジストデータは、流石と思わせる
ものだ。
データ販売の形態
ネット時代になり、こちらも
ダウンロード販売が主流
となってきている。現状は、ダウンロードしたデータをUSBメモリ保存する。この形式はまだ10年も経っておらず、それ以前はFD(フロッピーディスク)での販売で、ほとんどのケースは楽曲集と一緒に販売されていた。
PCの世界では淘汰されたようなFD
をつい最近まで使っており、
旧機種を持っている人によってはまだまだFDも現役
である。
FDを媒体とするエレクトーンは90年代のEL-90に遡るが、FDのレジストデータ販売が終了のため、USBメモリを媒体とするためのユニットも販売されている。過去のレジストデータがほしい場合の救済も含めた開発だったことであろう。
まとめ
エレクトーンを弾くなら、やはり専用の楽譜を使うのが手軽です。ただ、弾きたい曲に限って楽譜がないとか、自身の演奏レベルに合っていないとかいうことがよくあるのです。やはり需要の見込めるものしか販売してくれません。
そうなると、楽譜もレジストも自作しかありません。その辺りの力はいずれつけていきたいものです。エレクトーンは弾くことも重要ですが、良いレジストに出会って学んでいくということも、後々のためには必要かもしれません。