学校の音楽室にエレクトーンがあった記憶
ヤマハで販売されているエレクトーン、
ご存知だろうか?
言わずとも知れた世代は、現在の30代後半~50代であろうか。それもそのはず、
当時のヤマハが、
楽器をやらせるには子供たちの教育から、というところで、子供の目につく環境に送り出したのは、その後のヤマハ音楽教室の勢いを見ても理解できる。
時代に残されるかたちで…
認知度はあったものの、授業などで演奏する楽器としてはオルガンであり、音楽の授業で使われるのもピアノであることは変わりなく、
さらに、新機種が出ても買い換えることはない(余裕もない)ため、
最初に導入されたエレクトーンが廃棄されるまで残っていた、
というのが一般的では?
木目調の箱型の楽器、レバーで音を変えられる3段鍵盤の楽器、というイメージだろう。
オルガンとの違い
外観はオルガンとも似ているだろう。送風式のように、足ペダルで送風することによって音を出すのではなく、
音自体は電子音である。
このあたりから、電子オルガンと言われるようになる。
実際に語源を見ても、Electroric+Toneの造語であるから、そのままである。
電子オルガンという言葉もそれほど耳にすることはないのだが、唯一NHKの放送においては、「電子オルガン」として紹介される。
「エレクトーン」は登録商標だからである。
司会者が「エレ…電子オルガンは…」と言い直す場面を目にすることがある。
根本的な違いは、音色を替えられることだ。
オルガンの演奏で出る音は、当然オルガンであるが、エレクトーンは電子的ないろんな音色を操ることができる。しかも複数の音色を同時に、あるいは、鍵盤ごとに割当られる。つまりは、
一人で複数パートを演奏できるため、一人オーケストラとも言われることがある。
その音色はモデルチェンジごとに改良、改修され、音色の組み合わせなどは無限大となっている。ただ、音色に関しては、シンセサイザーに部があることは間違いない。
鍵盤の特徴は?
ピアノやオルガンとエレクトーンが一線を画すのは、様々な音色を出せることもあるが、
鍵盤が複数あるのが大きな特色となる。
上下の2つの鍵盤に、足で操作する足鍵盤がある。
これはエレクトーンの基本となる。
右手で上鍵盤、左手で下鍵盤を演奏するのが基本
by YAMAHA
ではあるものの、それぞれの効果を求めて左右の手を逆で弾いたり、2台のキーボードというイメージで弾くこともある。また、足鍵盤については、基本は左足を使用し、右足はエクスプレッションペダルという全体のボリュームを制御することが多い。動きの多いベースパターンの場合は、両足を用いてベースを演奏することもあり、ウォーキングベースと言われるような演奏も数多く存在する。
子供に習わせたい楽器?
情操教育として小さい頃から音楽に触れさせるのはよいことであろう。単純に音楽とは言っても、ピアノなどの鍵盤楽器から、バイオリンなどの弦楽器、フルートなどの吹奏楽器など多岐に渡る。
一昔前は、ヤマハ音楽教室も活気があり、
ピアノやエレクトーンを習う子も多かった
気がするが、最近は音楽も多様化し、習い事も多種多様に増えた中で、鍵盤楽器の良さが評価されなくなってしまった感はある。
まとめ
エレクトーンの良し悪しは議論されるところですが、見て触れてみないと分からないものです。何か音楽を始めたいとか、違う音楽の世界に触れたいということであれば、一考もよいと思います。
子供の音楽教育も重要ながら、趣味としての音楽にはもってこい、と勝手に思っているのですが…実際に
大人のエレクトーン教室
のようなコースがあることからして、需要は結構あるんだと思います。