エレクトーン半年の成果
今年に入って、ヤマハのプロジェクトが始動しました。
「平山あやの本気トライ」です。
女優の平山あやさんが初のエレクトーンに挑み、コンサートの場を踏む
という半年の様子が6回に渡って収録されました。
全く音楽経験がない中での半年間であれば、一つの曲を仕上げられるかどうかというレベルですが、平山さんは
ピアノの経験があり、楽譜を読める
という段階からのスタートです。
楽譜は読めたとしても、
ピアノとエレクトーンの一番の違いが「ペダル鍵盤」、
足を使っての演奏です。しかも、
演奏中にはペダルばかりを見ているわけにはいきません
から、ある程度ペダルを見ないで弾けるという段階になる必要があります。ここはだいぶ苦労していたようですが、半年の成果として
2曲のソロ演奏、1曲のアンサンブル演奏を披露
し、大成功だったように思われます。
[Youtube削除済]
[yamahajp] 平山あやの本気トライ ヤマハ・エレクトーン #6
弾いていたエレクトーンは?
ちょうどプロジェクトが始まる時期に、ELB-02ステージアベーシックモデルが発売される時期でした。平山さんが弾いていたのもこのELB-02です。
このプロモーションとして企画されたことは間違いないのですが、ELS-02シリーズが2014年に発売されて2年、ELB-02が発売されたのは、エレクトーンユーザにはかなりの衝撃をもって受け止められたはずです。
何より、今までのベーシックモデルは、中上級者は目もくれなかったと言っても過言ではないでしょう。リズムや音色を自分で作れなかったりするあたりは先代と同じなのですが、鍵盤はほぼスタンダードモデルグレードアップされました。また、ELS-02シリーズとの互換性もあって、スーパーアーティキュレーションボイスの音色も引き継がれます。機能は制限されるものの、ELS-02シリーズの音で演奏できる、いわば再生機種のような位置づけで使用されることも増えるでしょう。
一番の肝は、価格ではないかと思います。搭載機能から考えたら、先代の機種よりも大幅な値上げさえ懸念さるのですが、実際には先代が20万、
by YAMAHA
ELB-02は18万
と、
コスパにかけてはかなり優秀な機種
ではないかと思います。
エントリーモデルの可能性
初期の頃は当然ながら、エレクトーンは弾く練習をするためのものです。音色はある程度組み込まれたものを選択し、市販の音色データなどを使って演奏すれば、それなりの演奏はできるのです。楽器の音色を覚え、リズムを覚え、音楽の様々な要素を勉強するにはもってこいの機種です。自分で音色を作りたい、自分でリズムを作りたい、この機種では物足りない、と思うレベルまでなるには、やはりそれなりの年月もかかりますし、そこに到達するまでは、多くの人は淘汰されてやめていくのが現状です。
ヤマハのまわしものではありませんが、ELB-02は初心者向けとしては、今までにないレベルのコスパのよいモデルです。むしろ、
新しくエレクトーンを買う方にとっては、これ以外に選択肢があるのか、
と思うほどです。
ちょっと高価なパソコンを買うくらいの金額ではありますが、普通にエレクトーンをやる人は、これくらいでも十分足りるかなとも思います。
まとめ
エレクトーンの可能性が、
エントリーモデルの機種の発売で飛躍的にあがりました。
多くの人がエレクトーンに触れられる機会が増えた、とでも言ったらいいでしょうか。
旧機種のエレクトーンを持っている人が、サブのエレクトーンとして欲しいというくらいの内容を盛り込んでいます。かくいう私もその一人かもしれません。