#9thのコードを探してみる
楽曲の中で#9thのコードが使われている曲…と言っても簡単に見つかるものではありませんね。作曲者によっては、#9thを好んで使う方もいるようなのですが、それでもそう簡単にはうまくいきません。
通常のコードを聞き分けられれば、それ以外のコードはテンションコードの可能性が高いです。なので、ある程度の聞き分けはできます。その中でも、ナチュラルなテンションコード(9th、11th、13th)はそれほど違和感なく捉えられ、それ以外はオルタードテンションコード(b9th、#9th、#11th、b13th)ということになるでしょう。
オルタードテンションコードへの慣れ
基本的にはドミナント7につくテンションなので、使われる場面は限定されます。そして、トニックに戻ろうとする力を強める効果もありますから、慣れればオルタードテンションにも気付くようになります。9th、13thのように、しれっとコードに入り込んでることもあるので、かえって見つけ辛いことも。11thはsus4的な響きが分かればとりやすいです。
緊急地震速報に#9thが
アルペジオ的な使い方ですが、緊急地震速報にもオルタードテンションコードが使われいました。分かってみればそうです。メジャー的な響きとマイナー的な響きを持っていて、かつ、緊張感のあるコード。9thの音をちょっといじってみましたが、やはり、#9thの迫力のある不安定感はなかなか強いものがあります。
もう一つ、 Youtubeの某動画サイトでのオープニング音楽。#9thの音に耳が慣れてから聞くと、これもそうだったのか、という感じがしました。
本物のオープニングはこちらから↓↓↓
過去に疑問を持っていた楽譜から
エレクトーンの楽譜には一応コードも書いてあるのですが、実際には弾くのは3~4音で、テンションコードは1th、5thの音を弾かないことも多く、コード名と弾く音に乖離があるものが結構出てきます。そういう知識がない段階で弾いていた曲なので、記憶を辿って弾いてみるとその箇所のコードを思い出せなかったり、より一般的なコードを弾いても違和感があったり…そんなことがありました。楽譜を引っ張り出してみると、確かにうろ覚えになっている箇所、テンションコードでした。
G7(b13th)の表記で、ベースがG、コードはF、Bb、Eb。根音をベースで弾いて、左手は3th、b7th、b13thです。さらに、Db7(9)→C7(b9)→Fm7という流れもあり、7thまでの平たいコードしか学んでいない立場では到底理解できないコードであり、コード進行です。当時は理解できるレベルにはないですね。